家電製品の振動を効果的に抑制する 高性能制振ダンパー
冷蔵庫、エアコン、洗濯機など、コンプレッサーを使用する家電製品の振動を効果的に抑制する制振ダンパーをご提供します。

冷蔵庫・エアコンなどのコンプレッサーの振動抑制に。

冷蔵庫、エアコン、洗濯機などには、コンプレッサーが搭載されているため、動作時に大きな振動が生じます。また、こうした製品は、お客様に届けられるまで長時間の輸送にさらされることも多く、過酷な振動環境に対する耐久性が求められています。その振動を抑制し、製品の性能を維持するとともに、生活環境への影響を防ぐために欠かせないのが、品質のよい防振ゴム(制振ダンパー)です。ヤマウチでは、幅広い材料バリエーションと長年培ってきた防振理論、最新の解析シミュレーションを駆使することによって、最適な防振ゴムの設計を行うとともに、製造・検査にいたるまで品質管理を徹底して高品質な部品をご提供します。
高性能制振ダンパー

高性能制振ダンパーの主な特徴


5°刻みの多彩な硬度バリエーションでチューニング可能。

防振ゴム(ダンパー、インシュレーター)は、使用するゴム材料の硬度をコントロールすることによって、振動を効果的に抑制することができます。ヤマウチでは、硬度3~60(A)の広範囲で、5°刻みのきめ細かな硬度設定が可能。材料の選定によっても共振点を自在にコントロールすることができるため、部品の形状を決定して金型を起こした後でもチューニングでき、いっそう理想の特性に近づけることができます。


動的粘弾性(tan δ)を0.1〜0.8の幅広い範囲でグレード化。

インバータ制御のコンプレッサーは、回転数が一定でないために、幅広い周波数で振動が起こります。ヤマウチは、こうした「幅広い範囲で振動を抑制したい」というニーズにお応えするため、動的粘弾性(tan δ)0.1 – 0.8という広範囲で材料をグレード化。幅広い周波数範囲をカバーして、効果的に振動倍率を抑制することができます。
  • 熱硬化性ゴムのため、圧縮歪特性に優れ、高い信頼性を実現しています。
  • 耐候性に優れ、40℃/50pphm×72hの条件でオゾンクラックの発生はありません。
  • 環境に優しく、RoHS指令に対応しています。
  • 熱硬化性ゴムのため、複雑な形状にも対応できます。


技 術

ヤマウチは、2つの方法で優れた振動遮断性を実現しています。


共振点の移行

特定の周波数帯域での共振を回避したいときは、ゴム硬度を変えることで対処できます。例えば、図1のように、共振点を低くしたいときは、ゴムの硬度を下げることで調節可能。ヤマウチでは、硬度3~60(A)の広範囲で、5°刻みというきめ細かな硬度設定により、こうしたコントロールを自在に行うノウハウを持っています。

共振点の移行
図 1


振動伝達率の低減

共振そのものを抑制したいときは、ゴムの動的粘弾性を変えることで対処できます。図2は、高tan δの(損失係数が大きく、弾みにくい)材料を使って、共振倍率を下げたときのイメージ図です。ヤマウチでは、動的粘弾性(tan δ)0.1-0.8という広範囲で材料をグレード化しており、お客様のニーズに幅広くお応えすることができます。

振動伝達率の低減
図 2


最新の製品ラインナップ(材料グレード)に関する資料(PDF)を以下からダウンロードできます。